你好, 50代になってやり直し中国語を学ぶうらです。
今回は、「写経」メソッドに活用できそうな入門~初級おすすめ中国語ポップスを紹介します~♪
前回までに
第2弾 なぜ中国語ポップスが、写経に向いているのか、理由⓵~③
`以上についてお話しました。
「写経」メソッドを最大限に活かす!歌詞選びの基準とは?
では、いよいよ歌詞選びをしてみましょう♪
一番好きな曲…、を選んでほしいところですが、歌詞が難しすぎていませんか?
選ぶ基準は、ざーっと見て、pinyinと意味が70%ぐらい解ること。
残り30%(or 30%以下)は解らなくてOK。生词として、新たに覚えるボリュームとして理想的です。
さらに加えてほしいのは、うろ覚えpinyinと四声の確認に充てること。これも重要な作業の一つです。
私自身、うろ覚え単語を確認し直すと、in-ingの発音、四声など、間違えて覚えていた単語がぽこぽこ発見し、ひやぁ~(汗)とします。
曲を選んだ後、一度声に出して読んでみると、うろ覚え箇所が顕著となり、わかりやすいですよ。
「読めない!」or「読めてない?」と思う箇所が多いほど、自分のレベルよりも難しい曲。
そのような曲は、近い将来の楽しみにして、今はストックしておきましょう。
中国語学習者(入門)におすすめはアジアの歌姫のあの曲…!
私が中国語学習者(入門)のみなさんに、ご紹介したいのは、王菲(フェイ・ウォン)『一个小心愿』です。
今曲のオリジナルver.は、なんと、鄧麗君/邓丽君(テレサ・テン)。
日本でも鄧麗君(テレサ・テン)の『愛人』、『つくない』、『時の流れに身を任せ』など、昭和歌謡を知る私達世代(50代・シニア)には馴染みのある曲ばかりではないでしょうか。
邓丽君(テレサ・テン)は台湾出身の歌手。1970年代から1990年代にかけて、中華圏全域、日本、タイ、マレーシアなどを含むアジアで広く人気を博したアジアの歌姫でした。
デビュー以来、たくさんの曲を大ヒットさせていますが、その中の『一个小心愿』(1980年)は、日本の歌手、梓みちよ『渚のSha La La』(1969年)が原曲になっています。
この数年の日本でも、キャッチーな歌詞、覚えやすいメロディなどが受け、昭和歌謡が再評価され、人気が出てきてますよね。
『一个小心愿』も、昭和のなつかしさが伝わる良質な歌謡曲となっています。
歌詞を、一部抜粋してみます。
看丝丝小雨 轻飘在窗前
听丝丝小雨 轻轻打在屋簷
丝丝的小雨 悄悄来到人间
小雨多诗意 那小雨多可爱 我份外留恋
ざーっと見て、「知らない生词は、各行1個ぐらい?」が理想です。
今はあまり使われない言葉”屋簷wūyán(家の軒)”など、昭和のノスタルジック満載な歌詞とメロディは、一度聴くと、強く耳に残る曲となっています。
初々しく朗らかに歌う鄧麗君の美声もすばらしいですのが、私達世代はやはり中国のレジェンドシンガー、王菲(フェイ・ウォン)が歌う『一个小心愿』。聴き心地の良さで、必聴の一曲。王菲のヴォイスが醸す独特な浮遊観が、絶妙にマッチしています。
鄧麗君をリスペクトする王菲は、選曲アルバム『菲靡靡之音』(2006年)をリリース。
収録曲は13曲。『一个小心愿』も収録されてますが、他も「聴いたことがある~♪」と言いたくなる、珠玉の名曲がずらり。
中国語学習者なら、ぜひ聴いてほしい1枚です。
1970後半~80年代初めの中国大陸では、邓丽君の歌は「黄色」、「反動的」、「靡靡之音(退廃的な音楽)」として批判対象となっていましたが、中国本土で海賊版カセットが市場に氾濫し、こっそり聴き広まっていったのは、有名な話。
当時、「白天聽老鄧(小平)、晚上聽小鄧(丽君)」、「只愛小鄧(丽君),不愛老鄧(小平)」という冗談があるほど、邓丽君の歌は、中国の現代文化史に強い印象を残しています。
映画『芳華 Youth』(2019年)でも、当時の青年芸術団の若者達が、消灯時刻を過ぎた真夜中に、シーツに身を隠し、こっそり鄧麗君(テレサ・テン)の曲を聴き、ささやかな背徳を楽しむシーンが印象的でした。
とは言え、私自身、中国語を学ぶ前は、テレサ・テンのヒット曲は知っていたものの、鄧麗君については、全く知らず…。
学習年数を重ねるにつれ、中華現代史において鄧麗君(テレサ・テン)の多大な影響力を目の当たりにし、無知の怖さを実感(汗)しました。
50代のみなさんは、日本での鄧麗君(テレサ・テン)の活躍をライブで観れた「超ラッキー」世代。
王菲(フェイ・ウォン)の美声ver.とともに、オリジナルの鄧麗君の可憐な歌声ver.とを聴き比べてほしいものです。
今回は中国語学習者(入門~初級)のみなさんにおすすめしていますが、中~上級者のみなさんも含め、誰もが存分に楽しめる曲です。
ぜひ一緒に歌ってみてくださいね。
次回は、「写経」メソッドの第3弾~レベル別おすすめ中国語ポップス(中級)をご紹介します。お楽しみに~♪