你好, 50代になってやり直し中国語を学ぶうらです。
今回は「繫体字が読めない・・!」と苦労している大人の中国語学習者さんへ、全然読めなかった私が楽しく続けて、気づいたら読めるようになっていた! “繁体字「讀」楽しくコレだけ3選” を紹介します。
繁体字がほとんど読めない。。
繁体字について語る前に、まずは私の中国語との出会いからさかのぼらせてください。
「他言語を学びたい!」と思い、ご縁があって社会人枠入学の大学にて、中国語が学び始めた私。
今思うとはずかしいほど当時は、中国語知識ゼロ!、中華圏の文化・歴史・社会情勢などの知識ゼロ!の状態からのスタートでした。
テキストは北京言語大学出版社のもので、簡体字にPinyinのルビがあり、第1課の冒頭が
「你好!! 」
「同志,你好!」
というやりとりがあって、人民解放軍青年団風の学生男子2人が楽しそうに会話する、趣きある挿絵つき。
「同志、て何だ?」と当時思った記憶があります。
1990年のかなり後半の頃なのですが、授業を担当してくださった教授がこのテキストを猛烈に偏愛していて、「古い教科書ですが、内容がとても良いので、私の授業はこのテキストで進めていきます。」と大学2年まで、ずっとこのシリーズで中国語を学んでいきました。
その結果、簡体字の中国語に集中してしまい、中国語と言えば「簡体字&Pinyin」のマインドとなってしまったのです。
そのため、繁体字である台湾に初めて行った時は、全然わからなくて、相当ショックでした。。。
当時、簡体字の中国語でさえ四苦八苦していた私。「今までの勉強が何だったんだ??」と感じたとともに、「さらに繁体字でも四苦八苦しなければならないのか??」と、暗い気持ちになったのを覚えています。
日本で学ぶ中国語は、ほぼ100%簡体字からスタート
日本でゼロから中国語を学ぶ場合、「中華民国(台湾)系の中華学校に入学していたよ」、「台湾の中国語を学びたい」という人を除くと、ほぼ100%簡体字から学ぶことが多いような気がします。
「20世紀の中国人民は全員が文字を読み、これを全員が理解することが必須の条件」と、毛沢東が文字改革を指示して、中国の正規の文字として生まれた「簡体字」。
確かに、簡体字は、シンプルで覚えやすい。これを習得してしまうと、使い勝手がよく、日本語の漢字にも簡体字を使ってしまうほど。
それだけに、現代の日本語の漢字より複雑であった旧漢字を用いる繫体字は、とてつもなく読みにくい。
「文法は同じだから、読めるよ」とアドバイスされるが、全然読み進められない。
わからない単語は辞書で調べるたびに、「なんだよ~。簡体字で○○なんだ~」ということが何度も何度もありました。
一番たくさん辞書で調べてしまった単語は「儘管」です。簡体字では「尽管」(できるだけ~する、最大限力をつくす)。
複雑な漢字ばかりなので、繫体字に苦手意識が拭えないでいました。
繫体字を読めるようになると、中国語ワールドが素晴らしく広がる
とは言え、癒しの島国、台湾。
風土、習慣、人びと、食事など、数え切れないほどの魅力、そして、古き良き日本のノスタルジーも漂い、魅力いっぱいな国ですよね。日本人の海外旅行先として、大人気なのも頷けます。
私も台湾に行くたびに、楽しい思い出が増え、台湾文化にも興味をもち、台湾人が使う繁体字にも親近感をもつようになり、「繁体字を読めるようになりたい!」と思うようになっていきました。
繁体字についていろいろ知っていくと、繫体字は簡体字と表記する漢字が違えども、文法はほぼ同じであることを理解できるようになり、中国語の学習者にとって、実は「とても簡単なことだった」と気がつきました。
繁体字の単語を、それぞれ簡体字の単語に、紐づけて覚えてしまえばよいのですから。
とは言っても、前述しているように「なんだっけ?」と、辞書を引いてしまうことは続きました。
が、徐々に繁体字に慣れてくると、考えなくても頭で、簡体字の漢字とリンクしてくるようになるから不思議です。
慣れるには、勉強など必要ありません。ただ、できるだけ、たくさん繁体字にふれる機会を作ればよいだけです。
それには、好きなことに関連させるのが一番です。苦痛を伴わず、続けることが大事です。
私は、以下の【大好きな3つ】で繁体字に慣れていきました♪
【1】C-POPSをカラオケ感覚で歌おう!
私はチャイナポップスが大好きなので、youtubeで好きな歌を何度も観まくり、卡拉OK気分でよく歌ってしまったりします。
今回紹介しているのは、ずっと大好きな台湾のバンド、五月天(Mayday)。長いキャリアを積み、不動の人気を誇る台湾のバンドです。
映像とともに、必ず歌詞がついているため、映像で歌の世界観を感じ、歌詞の意味にしみじみ。。
台湾K歌は好聽的曲子很多なので、五月天の他、A-Lin, 周杰倫,周興哲、田馥甄 (Hebe)など、いろいろ観ているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
【2】ご飯食べながら、台湾のバラエティ番組も楽しもう!
底抜けに明るくて楽しい台湾のバラエティ番組。
歌あり、お笑いあり、出演者が総出となり、すさまじい勢いで、とことん盛り上げます。
この展開に、最初は驚きますが、慣れてしまうと、変な効果音までもハマッてしまう中毒感。
紹介するのは「綜藝大熱門!」。台湾に行くたび「なんか、いつもやっているなコレ」いうイメージが強い番組です。
この番組の司会者、憲哥(ジャッキー兄貴)こと吳宗憲 / Jacky Wuの話がおもしろい。
番組の盛り上がりで字幕のフォントも大きくなったり、変化があるので、平坦な字幕よりも読みやすく、楽しいです。
また、バラエティは、観ているだけで、イマドキな会話表現の宝庫。使いたくなる表現がたくさんでてきます。
【3】好きなマンガを繁体字で読んでみる!
「TV番組の字幕が早すぎる」と思う人には、マンガもおススメです。
特に、一度読んだことがあるマンガは内容も知っているため、とても読みやすいです。
私は現在、以前台湾の書店で購入したものを全てデータ化し、読み返しています。
最近、加齢のせいで(悲)小さい文字が見えなくなってきたので、ズーム機能が大活躍です。
無料配信でも手軽にマンガを楽しむことができますよ。
KADOKAWA「ComicWalker / コミックウォーカー」のウェブサイトより、日本語・英語・中国語(繁体字)のマンガが多数。無料コミックなどが3000作品以上揃っています。
いかがでしょう。無理なく楽しんでいたら、気づいたら「繁体字が読めていた♪」と思うはず。
私も「寫」はまだまだですが(悲)、「讀」ができるようになったことで、香港やシンガポールで広東語で書かれたものが理解できるようになりました。
広東語で書かれたものが理解できるなんて、繫体字が読めるようになるまで、思ってもみませんでした。
発音は全く違うだけで、文法がほぼ同じだったのです。
繁体字が読めるようになると、中華圏ワールドがさらに広がります。
ぜひ楽しみながら、取り組んでみてくださいね。